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セキュリティデポジット(敷金)

ニューヨークでアパートを借りる際の敷金は家賃一か月分です。2019年6月のNY州賃貸法の改正により、最大一か月に制限されました。それまでは借りる方(テナント)のリスク(収入やクレジット等)を勘案して、家主が数ヵ月の敷金を求めるケースもありましたが、現在は禁止されています。また、法改正に伴い、テナントの退去後14日以内に敷金を返却すること、全額返却しない場合には差し引いた分の明細を開示すること、が家主に義務付けられました。

アパート退去時に、家賃の滞納や備品の損壊がない限り、敷金は全額戻されます。普通に使っていて汚れたり、消耗した分(normal wear and tear)を敷金から差し引くことは出来ません。ご入居時に気になる点があれば、証拠として写真を撮りつつ、家主に詳細を伝えておくことを勧めます。

そもそも家主は敷金を家賃とは別に管理する義務があります。敷金は家主の収入ではなく預っているものだからです。賃貸専用物件では契約の際にW-9(もしくはW-8)の提出を要求されます。家主が銀行に預ける敷金に毎年利子がついた分をテナントに渡し、テナントはTax Return作成時に必要に応じて受け取った利子を申請します。

当チームがご紹介する賃貸アパートで敷金を返してもらえない、という話は聞いたことがありません。コンドミニアム等の個人オーナーの場合でも、敷金を返さなかったりすると、訴えられるリスクがありますし、次に貸すときにリスティングエージェントやテナントを見つけにくくなるでしょう。それでも心配であれば、コンドミニアムは避けた方が賢明です。

【2024年3月7日更新】

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